プロダクト紹介
コンセプト
広島テレビは、開局から60年にわたって広島の復興や平和文化を発信し続けてきました。
私たちには、その膨大な取材資料と平和発信への熱い想いがあります。
これまでに制作してきた200本超のドキュメントや取材映像などのリソースを活かし、 修学旅行生をメインターゲットとした新たなコンテンツを開発しました。
メディアリテラシーを学び、参加者それぞれが平和の物語を創造する…。自己変容を促すことを目的とした、これまでにないプログラムです。型にはまった平和学習ではなく、広島の日常にある平和を自分で感じとる。
それぞれの感じたもの、それぞれの想い、それぞれの伝え方。
1つの映像作品として形にすることで、参加者ひとりひとりの「次世代へ伝える」という意識が生まれる。
過去を知り、現在に触れ、未来へ伝えるための体験を提供します。
「広島」をもっと知ってもらい、青春の1ページに「広島」をもっと色濃く刻むために。
忘れられない体験を通して、広島への来訪者やリピーターが増えるきっかけになることを願っています。
概要
「60秒で伝えるHiroshima 」は、テレビ局の職業体験を通して“メディアリテラシーを学びながら平和学習をする”これまでにないプログラムです。自ら考え体験することで、平和を学ぶだけではなく新たな興味をかきたてます。
本プログラムでは、広島を訪れる前の事前学習と広島での現地取材という2つのパートに分けて体験学習を進め、最終的に取材内容をまとめた1分間の動画を制作します。テーマにするのは「広島の日常にある平和」。
戦争や原爆投下といった暗いイメージでだけはなく、戦後75年以上が経過した今の広島とそこに暮らす人々の平和への思いを感じる、未来へ繋ぐための平和学習です。取材体験が思い出に残るのはもちろん、制作した動画を成果物として持ち帰ることで、記憶にも記録にも残る学習となります。
これまでの平和学習にはなかった「自分ごととしてどう吸収するか」「それをいかに周囲に伝える (アウトプットする)か」ということに踏み込み、継続的に平和について考えるきっかけを提供します。
基本構成
参加者は「記者」と「カメラマン」の2人1組となり、「平和×○○というテーマで1分間の動画を制作する」という課題に挑戦します。
事前学習では、広島テレビのアーカイブなども活用したプログラム導入 VTRを視聴し、「平和を考え伝える」という意義を感じてもらうとともに動画制作への興味を刺激します。その後、歴史や文化に対する知識も深めながら、テキストに沿って取材の準備をしていきます。実際に広島の街での取材体験を通して、人々の思いや広島の空気を感じながら写真(動画)を撮影し、それを編集して1分間の動画を制作します。
来広前の事前学習
事前学習動画を視聴
広島訪問前に2時間程度の事前学習をしてもらいます。まずは、広島テレビがこれまでに制作してきた多数の特集やドキュメントも活用した事前学習動画をご覧いただきます。被爆地広島についての知識を深めてもらうとともに、学習・制作意欲を掻き立てることを目的とした動画です。(約7分)
また、各取材テーマに沿った動画もご用意しています。広島の日常から平和を連想するきっかけとなるようなヒントや、地域の人々の想いをちりばめた動画を視聴し、これから取材体験をする中でのマインドセットや動画制作の参考にしていただきたいと考えています。(約7分)
テキスト
動画を視聴したあとはテキストに沿ってプログラムを進めます。職業体験の内容、取材の進め方、 どのように構成を決めるかなど、わかり易くガイドしていきます。
1記者・カメラマンの役割
2撮影のサイズやアングル
3カメラワークについての基礎知識
1取材テーマの設定
2取材内容や取材スケジュールの設定
3大まかな構成を考え、準備稿などを作成
現地取材・動画制作
スタッフによるサポートはありますが、参加者自らが決めた場所や人への取材することで、テレビ局の記者同様の体験をしてもらいます。
決められたコースを巡るのではなく、参加者自らが考え、歴史や関連性を紐解きながら取材をすることで、新たな発見やこれまで気づかなかった観光資源の発掘にもつながると期待しています。
取材の中で5枚の写真(動画)を撮影し、それを基に動画を編集していきます。
写真や映像をつなげるだけではなく、「どのようにすればより伝えたいことが伝わりやすい構成になるか」などのアドバイスも受けながら、自分たちにしか制作できない映像を完成させます。
完成後には、各グループが制作した動画を発表する時間を設定し、他グループの成果や制作過程を知る機会を設けます。
他グループがどのように考え・取材し・制作したかを知ることで、より意識を高めていくパートです。
取材~編集までの現地学習は4時間をベースにしますが、取材時間 や取材先を増やしたり高度な動画加工を盛り込むなど、滞在時間の拡大化をすることも可能です。